型落ちのデスクトップPCに SSD 追加装着
時代の流れは速い。ことPCの世界では最新で購入したPCもあっという間に時代遅れの遺物となる。そうは言っても、庶民には毎年、買い替えるだけの財力もないし環境にも優しくない。
動画の編集を始めると、SSD 上での作業が早くて良いが、容量がすぐ不足する。
そこでSSD 1TB を追加装着してみた。

今回 SSD を追加取付するのは、ドスパラ さんの BTO ミニタワー型PC。

PCのスペックは、CPUが Intel Core i7-4770、メモリがDDR3 8 GB。CPUは第4世代Haswell、2024年現在、CPUは第14世代だ。時が止まっている・・・
目次
用意したもの
Crucial SSD 1000GB MX500

1TBで12,000円。だいぶ安くなったものである。
HDD/SSD変換マウンタ
最新のPCケースなら 2.5インチベイ が標準で搭載されてるが、型落ちのPCケースでは 3.5インチベイ に、2.5インチSSD を取り付けるための変換フレームが必要。

変換フレームと電源・データケーブルがセットになった上記商品を購入。あとであれが足りなかったということを回避できるのでオススメ。

ネットで注文して届いた、SSD と HDD/SSD変換マウンタ。

今回の HDD/SSD変換マウンタ は各種ケーブルとネジ類がセットになっている。

ご丁寧にドライバーまで梱包されている。
取り外した 3.5 インチHDD はリムーバルケーストレイがあると有効利用できる


DVDプレーヤーの下にある、5インチベイ内蔵型ハードディスク用リムーバルケース。
鍵をひねり、蓋をワンプッシュすると扉が手前にひらく。

蓋を開けたところ。奥に、HDD を接続する SATA および電源端子が見える。

ここに 3.5インチ HDD を挿入し、蓋を閉めるだけでPCと HDDが接続される。
内蔵 SSD の取りつけ
3.5 インチベイの取り外し
小生のMicro ATX PCケース。5インチベイ×4、3.5インチベイ×2という過去の遺物感がハンパない・・
古いPCケースには SSD 用の 2.5インチベイが無いので、HDD用の3.5 インチベイに SSD を アダプタを装着して換装する。

3.5インチベイは赤丸部分のネジを外すだけで、取り外せるようになっている。
3.5インチベイを取り外す

写真のように上に引くと取り外せるようになっている。
5インチベイの3~4段目からはすでに、HDDを取外し、2段目の5インチベイ内蔵型ハードディスク用リムーバルケースを利用すれば、PCケースの外側から3.5インチ HDD を接続できる。
SSD に 3.5 インチアダプター装着

3.5インチベイに無理やりゲタを履かせて収納していた2.5インチSSD。

SSDの脇の固定ネジを締めて、アダプターに固定する。
3.5 インチベイに SSD 固定

3.5インチアダプターを装着したSSD を2個収納してみた。横からみるとこんな感じ。今回のアダプターは少し大きめなため、無理やり挿入した。

斜めから見たところ。

上のアダプターに比べ、今回購入した下のアダプターはかなりきつくはまっているため、横の固定ネジは装着せず。
電源ケーブル・SATAケーブルの装着
SATAケーブルを使ってマザーボードと電源ユニットへ接続します。

SSD の SATA 端子(白丸)とマザーボードの SATA 端子(青丸)を SATA ケーブルで接続する。
この ASRock 社製のマザーボードには、SATA 端子が6個あり、好きなところに接続した。
電源ケーブルは、HDD/SSD変換マウンタに付属してきた電源分枝ケーブルで接続しなおした。
SSD 装着後の PC 設定
UEFI の起動で装着した SSD が認識されている確認

Deleteキーを押しながら、PCの電源を入れると、UEFI(BIOS)が起動。
SATA_0 にCT1000MX500SSD1 がちゃんと認識されていることを確認。
SATA_2 には、5インチ内蔵型ハードディスクリムーバルケースに収められた HDD が認識されている。
SATA_3 と SATA_5 があいているので、あと2個の SSD の接続が可能である。

SSD をフォーマットする

コントロールパネル > システムとセキュリティ > 記憶域 > 記憶域プールの作成 を選ぶと、未フォーマットドライブとして CT1000MX500SSD が認識されているのが確認できた。

未フォーマットドライブ は ディスクの管理 に表示されない
未フォーマットドライブは『ディスクの管理』画面ではまだ認識されていない。


設定メニューの検索で、『フォーマ』まで入れると、『ハードディスク パーティションの作成とフォーマット』が表示されるので、それを選択。

同じディスクの管理画面だが、今度はディスクの初期化ウィンドウが自動で開き、新しく追加したSSDである『ディスク0 』が選べるようになった。

すでにD ドライブがあるため、新しく追加した SSD は E ドライブとした。


その後、未割当のディスクに、右クリックでシンプルボリュームを指定します。
今回は動画編集用の SSD なので、ボリュームは一つとしました。

ボリューム(E: )が無事割り当てられました。
SSD 装着後の大容量のデータ移動の注意点
大容量のデータファイルをフォルダごと移動するとフリーズする
早速新しく追加したSSDである Eドライブ に、動画ファイルを動画フォルダまるごと移動しようとしたところ、PCがフリーズ。エラーメッセージのあとに、Intel RAPID Storage Technology は SSD を取り消しましたとの通知が!
フリーズ後、Intel® Rapid Storage Technology による SSD 認識の取り消しが発生
再起動して UEFI を起動してみると・・・

なんと UEFI でも、SATA_0 に接続した SSD が認識されなくなっている!!
システムからSSDが「消えた」理由
Crucial 社のオフィシャルサイトに対応の記載がありました。
システムからSSDが「消えた」理由
電力の急な途絶やソフトウェアの珍しい事象が原因でシステムがSSDを認識できないことがあります。多くの場合、電源を切断して再投入することによって正常な動作状態に戻すことができます。詳細な手順は以下を参照してください。この手順は数分で完了します。その後、SSDの使用向けに電源設定を最適化します。この手順は非破壊的であり、SSDの不具合を引き起こしたイベントがファイルシステムにまで影響していない限り、データは元どおりのままです。
Apple®およびWindows®デスクトップのどちらでも手順は同じです。
https://www.crucial.jp/support/articles-faq-ssd/why-did-ssd-disappear-from-system
- 可能であれば、ハードドライブエンクロージャまたはUSB変換アダプタを使用してSSDを接続し、USBポートに接続します(さらに可能であれば、システムレベルの不具合を排除するため、別のシステムが望ましい)。ドライブが表示されても、されなくても、この状態を5分以上維持して、SSDがマッピングテーブルを再構築し、システムを再起動して、ドライブが復元されたことを確認できるようにしてください。
- USBアダプタを使用できない場合は、ドライブを取り付け直し、システムの正常に接続されたドライブでBIOSまたはUEFIを起動して、この状態を5分以上維持し、ドライブが同じ再構築を試行できるようにしてから、システムを再起動し、ドライブが復元されたかどうかを確認します。
注:ドライブが正常にマウントされない場合、システムによっては接続されたデバイスにまで電力が削減されることがあるため、このモードはUSB接続よりは効果が低い可能性があります。- 以上の手順で効果がなかった場合、別のシステムで試してください(まだ試していない場合)。これにより元の配線やポートがこの動作の原因になっている可能性を排除します。
- ドライブが復活して機能した場合は、ファームウェアを最新リビジョンに更新することをお勧めします(該当する場合)。ファームウェアの最新リビジョンはこちらのページから入手できます。
- この手順を実行しても問題が解決しない場合は、交換が必要な可能性があります。詳細はこちらにお問い合わせください。
やはり再起動をまず試すことのようです。それでもダメな場合、SSDの接続し直しなので面倒くさいことになるようだ。
かなり時間のかかった2回の再起動後、SSDが再び認識されるようになった
まず1回めの再起動。いつもはすぐに起動する Windows 10 がなかなか起動しません。数分かかったあとようやく起動しましたが、やはり新規 SSD であるE: ドライブが認識されません。
念のため、もう一度再起動。また数分ちかくかかって Windows 10 が起動すると、E: ドライブが復活している!
最悪、CMOS クリア(マザーボードの電池取外しての UEFI リセット)も考えていたので、何事もなくて良かった。