初心者がマザーボード換装~LGA775からLGA1151へ~
Windows 7 のサポートが 2020 年 1 月 14 日に終了。
そのため、自宅のWindows 7 PCをWindows 10へ無償アップグレードして何とか使用していた。
が!ついにマザーボードの寿命が尽きてしまった(過去記事:Windows 10が 参照)。
そこで、今ある資産をなるべく流用し、マザーボード交換+ α(アルファ) で、安くかつそこそこ性能のあるアップグレードをしたいと考えた。
目次
初心者がSkylakeマザーボードにNVMe SSDを組み合わせた自作PC作成にチャレンジ
第6/第5世代 Penryn/Merom 対応 マザーボードP5B-VM とは・・
P5B-VMマザーボードは・・・
・Core 2 Extreme、Core 2 Duoに対応するIntel G965搭載マザーボード本製品はCore 2 Duo世代のCPUに対応する、Intel G965チップセットを採用したマザーボードです。優れた基本性能を備え、さまざまな環境で高いパフォーマンスを発揮します。システムパネルの配線を容易にするQ-Connectorを付属するなど、初心者に使いやすくなっているところも特徴のひとつです。・音声入力のノイズを除去するノイズフィルター機能を搭載本製品にはマイク端子から入力した音声のノイズを除去するノイズフィルター機能を搭載しています。この機能を使用すれば、パソコンの冷却ファンやエアコンの音などを抑えて、音声チャットなどを快適に行うことができます。” https://www.asus.com/jp/Motherboards/P5BVM/
2006年から登場したインテルCPUの基本設計である、Coreマイクロアーキテクチャで第1/第2世代Intel®Core™デスクトッププロセッサに対応。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/P5K-VM-BIOS.jpg)
P5K-VMのBIOSを起動すると上写真のようなスペックである。Core 2 DuoからCore 2 QuadまでCPUを換装し、動画のエンコードなどを何とか現役でがんばってきた。CPUソケットはLGA775(Socket T)。
あれから14年の月日が経ち、第9 /第8世代Intel®Core™デスクトッププロセッサが出現。もちろん安くあげるためにWindows 7からの無償でのWindows 10へのアップグレードを狙いたい。そのためWindows 7がインストールできるマザーボードでなくてはならない。ネットで調べるとHaswellまではWindows 7を問題なくインストールできるようだが、Skylakeはインストール中にエラーが出てしまい、マザーボードごとに対応する必要があるようだ。
でも折角だから苦労しても最新のマザーボードに換装したい!
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image.png)
Intelのプロセッサの世代図(上図)をみると、今回は Penryn から Skylake へ一気に『4世代越え』ということになる。果たして上手くいくのか?
第9/第8世代 Skylake 対応マザーボード ASUS ROG STRIX B365-G 換装までの投資額は?
![](https://m.media-amazon.com/images/I/718smVdSupL._AC_SL1444_.jpg)
そう思って、選んだSkylake マザーボードがASUS ROG STRIX B365-G。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/06/商品到着.jpg)
Intel Pentium Gold G5420 BOX [ 1個 ]
Crucial P2 CT500P2SSD8JP (M.2 2280 50... [ 1個 ]
ASUS ROG STRIX B365-G GAMING (B365 11... [ 1個 ]
送り状番号 ヤマト運輸[ 426028208723 ]
http://toi.kuronekoyamato.co.jp/cgi-bin/tneko
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梱包送料 : 550円
ご注文金額合計 : 27,405円
新規にPCを注文するよりは大分投資額を抑えられたと思う。
Penryn/Merom から Skylake対応マザーボード換装し、NVMe SSDを組み込むまでの手順
P5B-VMマザーボードのMicro ATXケースから取り外し。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/06/マザーボード取り外し-1.jpg)
すべての付属機器の電源コネクターを外したあと、マザーボードの固定ネジをドライバーで外すだけで、簡単に取り外せた。
ASUS ROG STRIX B365-GマザーボードをMicro ATXケースに換装
新しいマザーボードをさきほど取り外したネジ穴に取り付けた。ここまでは初心者でも特に問題なくできた。
パソコン工房さんに動画がありました
動画ではマザーボードを本体に取り付ける前に、CPUを取り付けていました。
CPU(Pentium GOLD)取り付け
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/06/Intel純正CPUクーラー.jpg)
CPUにはPentium GOLDをチョイス。附属のCPUクーラーもまずまず立派である。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/CPUソケットカバーオープン.jpg)
ハンドルを押し上げ、CPUカバーを開く。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/PentiumG5420装着.jpg)
CPUの三角印をCPUソケットの切れ込みに合わせて、そっと置く。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image-1.jpg)
CPUカバーのハンドルを図のように押し下げ、カバー先端のスリットにはめ込んで固定終了。CPU4隅の穴(赤丸)は次のCPUクーラーを固定するために使用する。
CPUクーラーの取り付け
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/CPUクーラー装着.jpg)
Pentium GOLDに附属のCPUクーラーは、CPU4隅のボードに開けられた穴に差し込んで簡単に固定できた。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/CPU-FAN電源ピン.jpg)
CPUファンの電源はメモリスロットの傍にある。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2021/04/image.jpg)
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/CPU-FANコネクタ装着 DDR4固定器.jpg)
右端がアースなので、コネクタの黒線が右端となるようソケットを連結する。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/DDR4装着B2.jpg)
電源はATX12V Ver2.2を流用
Core 2 QuadのTDPは95 Wであり、Pentium Gold G 5400はTDP 54Wと消費電力が低く、かつ約1.5倍の処理速度。コスパもとても良い。
Core 2 Quadの電源に使用していたのは・・・
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/06/Antec-EA-380-EarthWatts380W-ATX.jpg)
ATX12V Ver2.2準拠 発売日:2008-10-05
電源コネクタはATX20+4Pで、最新の消費電力の高いCPUに対応したEPS 8P(EPS12Vコネクタ)はありません(汗)。
ROG STRIX B365G gamingのマニュアルにはATX12V version 2.4またはそれ以降の規格に準拠した電源ユニットを推奨されているが・・・
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/06/TDP計算(ドスパラ).jpg)
今回の組み合わせでは電源容量自体は十二分にある。
問題はCPU補助電源の電流が足りるかどうか。
+12Vは2レーンに分割されているデュアルレーンで、最大で17Aと記載があり、最大で12V × 17A = 204WのCPUを動作させられるが・・・
ATX12Vの4ピンコネクタが安定して供給できる電流は12Aが目安とされており・・・
よってATX 12Vの4ピンコネクタでも安定して12V × 12A = 144 Wだせるようなので、TDP 54 WのPentium G5420 は余裕で駆動できる(TDP 95WのCore 2 Quadを駆動していた電源なので当たり前といえばそれまで)。よってEPS 12V対応電源は購入は今回は見送り、ATX 12V電源を流用することに。
8ピンに4ピンコネクタを挿入するときは、爪のある部分を前にして右4個(赤丸)に挿入して使う模様。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/06/EATX12Vコネクタ装着.jpg)
M.2 SSDの挿入・固定
![](https://m.media-amazon.com/images/I/51sN6vXuB-S._AC_SL1000_.jpg)
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/CRUCIAL-NVMe-PCIe-M.2-SSD.jpg)
さてM.2 SSD。御覧の通り小さい! メモリより小さいのに250GBの容量があるなんて驚きです。Crucial's PCIe SSDはMキー専用であり、ROG STRIX B365f gamingのM.2スロットもMキーであり装着できるはず。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2021/04/M2-SSD装着.jpg)
“6. M.2 PCIeスロットがある場所を確認する
デスクトップでは通常スロットが簡単に見つかりますが、ノートブックの場合、場所はさまざまです。通常は下部パネルやキーボードの下にあります。システムによって異なるため、正確な場所については、オーナーズマニュアルを参照してください。
7. ソリッドステートドライブを差し込む
パソコンによってはヒートシンクまたはネジがあり、新しいNVMe PCIeソリッドステートドライブを挿入する前に取り外さなければならないことがあります。Crucial NVMe PCIeソリッドステートドライブを挿入する際は、ソリッドステートドライブの両側をしっかり持ちます。金色のコネクタピンに触れないでください。ソリッドステートドライブのくぼみとPCIeスロットの突起を合わせ、30度の角度で挿し込みます。無理に接続しないでください。ドライブを固定するために、マザーボード上の搭載位置にネジを挿入する必要があることがあります。ネジを締めすぎないでください。https://www.crucial.jp/support/ssd/ssd-install/ssd-install-steps-m2/part-1-prepare
これでBIOS起動できる必要最低限の部品は装着した。あとは電源投入してちゃんと起動するかだが果たして?
ASUS UEFI BIOS起動
F2キーを押しながら、いよいよ電源投入!
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image-1-11.jpg)
おお!とりあえずBIOSは起動された。そして、 ATX12V Ver2.2 の流用でも Pentium Goldが3.80GHzでちゃんと稼働している。DIMMも 8GB 2GHzで認識。そして、Boot Priorityをみると、M.2 SSDもしっかりと認識。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image-1-12.jpg)
システム言語を日本語に変更す。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image-1-13.jpg)
BIOSは起動すること、周辺機器がしっかり認識されていることを確認できたので、次はシステムプログラム起動へ。もちろんM.2 SSDにはシステムプログラムがインストールされていないので、Boot Option #1をUSB DISK 3.0へ変更し、USB にインストールされたLinuxを起動してみることに。
USB 3.0 起動で Linux Mint もしっかりと稼働できた
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image-1-14.jpg)
Linux Mint がインストールされた USB を挿入したまま電源投入!無事に Linux Mint 起動。
![](https://gyn.xsrv.jp/wp-content/uploads/2023/03/image-1-15.jpg)
WiFiルーターをUSB接続し、Mozilla FireFox を起動したところインターネットも無事接続できました。
いよいよ次はM.2 SSDへのWindows 7インストールへ。果たして出来るのか?
次記事 → Skylake にWindows 7インストール後、Windows 10へ無償アップグレード