カーサイドタープ 自作 張り方(軽自動車 ジムニー)
自動車+タープでネット検索すると、ほとんどがカーサイドタープやカーサイドオーニングがヒットし、自作のタープの張り方のバリエーションが見当たらない。
自作タープ張り方の検索でヒットしたのは、
〇【超オススメ】変幻自在のDDタープでカーサイド設営してみた!! ~簡単設営でどの車でもカーサイドタープが楽しめる!!~
〇軽自動車タープ自作・サイドオーニング自作・改良取り付け金具 その5
〇【DDタープ4×4 カーサイドタープ風な張り方】車中泊、ソロキャンするならこの張り方。
〇【車中泊】第10夜・自作タープを楽しむ車中泊キャンプ。カーサイドタープの本当のサイド張りです。【スペーシアギア】
などであった。
当サイトでは以前、自作のバックドアタープ(過去記事:横開きバックドアタープ自作~ジムニー)をご紹介しました。ここでは、上記サイトで紹介されていないカーサイドタープの張り方を模索してみました。

準備するもの
レクタタープ
カーサイドの場合、車体との隙間を塞ぐためレクタタープが良いと思います。また折り込んで使うことで張り方のバリエーションも増やせるメリットもあります。
今回はAmazonで最安値で購入できる Unigear 製の レクタタープ 3 x 3 m・3 x 4 m を使用してみた。

ガイロープ・ペグも付属してますがオマケ程度の品質なので、別途使い慣れたものを準備した方が良い。
超強力磁石2個

超強力磁石は、中国製の安価なものでも良いですが、国産で取り外しが容易かつフック付である、コクヨ 超強力 マグネットフック タフピタ を利用しました。フックにガイロープをかけることができるので、タープ張り方のバリエーションが広がります。
テント タープ用 ポール スライド式

車体の天井の高さにフレキシブルに対応できるスライド式のポールが必要。今回は、Fungoal 社製のアルミポール 2本を使用しました。
フック付バンジーコード

簡便であること、地面までの距離が短いこと、からガイロープでなくダイソーのフック付ゴムバンドを利用しました。この商品はキャンプ用品でなく自転車用品コーナーに展示してあります。
タープ車体後部取付(基本形)
今回はお手軽な方法を目指し、超強力磁石で車体天井への固定と、バンジーコードでホイールスポークへの固定の併用としました。


天井後部にタープを被せ、適当なところで強力磁石にて仮固定する。


その後、左右を均等になるように調整し、両端のグロメットをホイールスポークに固定する。
3×3 m レクタタープ + 1ポール

車体側に固定したタープの反対側に ワンポール 追加するだけなので、通常のタープより楽に張ることができます。

ポールをガイロープ1本で、タープが三角形になるよう張った状態で固定する。

両端と中央のグロメットに地面に固定。




タープ下の隙間が広いので、寒い時期は4×3の方が良いかもしれません。

オーソドックスで面白味には欠けるか。
4×3 m レクタタープ + 1ポール
3×3でみとめた地面との隙間をなくすには、4×3の横向きでの使用が良いだろう。地面との隙間がなくなるためテントに近い使用感となる。


ほぼテントである。居住空間はとても広く、雪や雨天の時に安心感がある。

3x3と違ってタープ中央にもグロメットがあり、赤矢印方向にガイロープで張ることで屋根の頭上の居住空間を拡げることができ、圧迫感が軽減される。

居住空間から外を見たところ。プライベート感が強く、屋根に傾斜があり強風や雨・雪に対して安心感がある。

チェアを置いたところ。居住空間はかなりの余裕がある。

後部ドアの開閉も少しシートに擦れるものの問題なし。

上の写真のように左右非対称とし、更に空間を拡げることも可能。
3×3 m レクタタープ + 2ポール
ツーポールにする目的は、開放感と作業場の拡張である。ツーポールだとやや難易度はあがりますが、タープ経験者であれば問題ないでしょう。




後部ドアを閉じた状態だと開放感がありすぎ、若干プライバシーの確保が難しいか。

後部ドアの開閉も問題なし。

後部ドア開放したときのタープ内からの眺め。

後部ドアのない側は開放感あり。

後部ドア開放したときの外からの見え方。プライベート感が少し増すか。





後部ドアのない側にチェアを置くととても開放感があり気持ち良い。小さ目の焚火なら可能かも。
後部ドアを開放したままだと車内への虫の侵入を許すため、バックドア防虫ネット(関連記事:真夏の車中泊 3種の神器 サンシェード メッシュカーテン(VULCANS)バックドア防虫ネット)を張ることをオススメ。
応用編
2.2×2.4 m レクタタープ + 2ポール + 3×3 m レクタタープ
ツーポール タープは設置がやや大変ですが、2枚め以降のタープの追加が容易となります。天候や周辺の状況に応じて、プライバシーの確保や日除けのためにタープの拡張ができるのでオススメです。
ここでは2.4 x 2.2 レクタタープをツーポールでカーサイドに設置後、3 x 3 レクタタープを増設してみました。


まずは Unigear さんの2.4 x 2.2 m レクタタープ を 2ポールで張ってみました。コンパクトですが御覧のように横からの日差しが防げてません。

そこでサイドに 床付きダイヤモンド張り 風にレクタタープを追加することで、日除けとともにプライベート空間も拡げることができます。すでに立っているポールを利用するので、とても簡単に増設できます。レクタタープの左隅を中央に折り込むことで出入口を確保しています。ただしタープのガイロープが近いため、出入口での転倒防止のため、夜間はガイロープに蛍光目印をつけることが必要。

タープの対角線を使用する正規の ダイヤモンド張り ではツーポール レクタタープ との間が埋められないので、レクタタープの中央長辺で張り、タープ右隅(写真赤丸)を折り込まなず開いた形でガイロープ固定することで、隙間を塞ぎ内部を覗かれにくくしました。

床付きダイヤモンド風の床。物置や寝室としても使えるようになります。

床付き内部から外をみたところ。まずまずのプライベート空間の確保ができている。
まとめ
自作カーサイドタープは既存のものより、価格が安いこと・天候や張るスペースに合わせた張り方のバリエーションが豊富なことより、十分検討価値があるものと思われました。
特にジムニーのような横開きバックドアの自動車では、後部ドアからの物の出し入れ時の雨よけとして、車体後部へのタープ連結は有用性が高いと思います。さらにバックドア防虫ネットも設置(関連記事:真夏の車中泊 3種の神器 サンシェード メッシュカーテン(VULCANS)バックドア防虫ネット)すれば、バックドアを開放して車内からの前室としてタープ下が利用でき快適な空間となります。
既にレクタタープを所有しているのであれば、オススメです。