【株価暴落】日経平均史上最高値更新から大暴落は近いのか?

日経平均株価 史上最高値更新 から1か月後の 記録的暴落

 2024年2月22日、日経平均株価が1989年の史上最高値の3万8915円を更新。7月11日には初めて4万2426.77円を記録した後、スルすると株価が下落傾向になりました。

そして、2024年8月1日、突然の暴落。

2日間で8.4%の下落率。その日の日経先物では更に下落しており、まだまだ下落が持続しそうである。

さて今回の暴落がどの程度持続する可能性があるのか。過去の事例から緊急検討してみました。

過去の暴落を振り返る

1990年の日経平均株価最高値更新から約9年弱、約70%の大暴落

過去の日経平均株価最高値更新は30年前の1989年12月29日、3万8915円87銭、バブル景気の絶頂期で、文字通り翌年から株価は下り坂に入り、一気に大暴落。

1日の値下がり幅も、

1990年2月26日 1569円10銭

1990年4月2日 1978円38銭

1990年8月23日 1473円28銭

と、記録的な下落幅でした。

また、2000年の4月17日に1426円4銭、値下がりしたときは、ニューヨーク市場で株価が急落したことを受けて東京市場でも電機や情報通信関連などの銘柄に売り注文が広がりました。

その後、いわゆるITバブルが崩壊し、日経平均株価は下落する場面が増えました。

1989年12月 

日経平均が史上最高値(3万8915円)

1997年夏にはアジア通貨危機が発生し、日本経済の重荷となった。輸出の減速で景気は悪化し、金融機関の財務状況を圧迫した。11月には当時の四大証券会社のひとつであった山一証券が破綻。銀行の貸し渋りと金融システム不安がピークに達した1998年10月に日経平均は1万2000円台まで下げた。

日経平均33年ぶり高値 日本株は復活したか バブル後30年を振り返る  2024年1月9日 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/telling/DGXZTS00007900X11C23A1000000/

約9年弱、約70%の下落。とてつもなく大きくて長い不況だったことが分かります。

では今回同じことが繰り返されるのか?前回のバブル崩壊時との相違点について検討してみました。

ブラックマンデー:最終底値は1か月後で約20%下落

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日経平均は25,746円から3836円、率にして14.9%急落しました。この日の終値は2万1910円。1日の値下がり率14.9%は過去最大

そこから更に6.4%下落、最終的な底値は1か月後で約20%下落。そこからは徐々に回復していったことが分かります。

ではその後の、「●●ショック』はどうだったのか?

大和ネクスト銀行さんのWEBサイトにおすすめコラムとして、ショック安時のその後の株価の推移をまとめた2020年の記事を見つけました。以下にご紹介します。

2000年以降の日経平均株価の「●●ショック」を振り返るリーマン、チャイナ、コロナ……

東日本大震災後の下落率は16%程度と比較的小さく、復興需要への期待から2日で底から反発したので例外としても、他の「ショック安」では底打ちまでに155日から226日を要しており、下落率は28%から51%である。

2000年以降の日経平均株価の「●●ショック」を振り返るリーマン、チャイナ、コロナ…… 2020年6月8日 おすすめコラム 大和ネクスト銀行 https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/2020_243.html

いずれも下落率は25%は超えて、底値まで5~7か月下落が持続していることが分かります。

では今回の株価急落の要因は何か?

以下に、NHK NEWS WEBから引用する。

今回の株価急落要因:米景気減速+円高

今回の株価急落はアメリカの景気減速への懸念が急速に強まったことに、円高ドル安への警戒感が重なったことが背景となりました。

まず、アメリカの景気減速への懸念は、1日に相次いで発表された経済指標がきっかけでした。

アメリカの製造業の景況感に関する経済指標が市場の予想を下回ったほか、失業保険の新規申請件数も予想より多い結果となりました。

加えて半導体メーカー、インテルが1日に発表したことし6月までの3か月間の決算で、日本円にしておよそ2400億円の最終赤字になったことを明らかにしました。

これまで相場をけん引してきたハイテク企業の業績の先行きにも不安が出始め、アメリカの景気減速への懸念が急速に高まりました。

これに、円高ドル安への警戒感も重なりました。

7月31日、日銀が追加の利上げに踏み切り、植田総裁が会見でさらなる利上げの可能性に触れる一方、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は31日、会見で「利下げは早ければ9月の会合で決定される可能性がある」などと発言しました。

金利の先行きをめぐって、日米の違いが鮮明になったという見方から、外国為替市場では一時1ドル=148円台まで円高ドル安が進みました。

企業の中には事業の計画をたてる際に想定している為替水準を145円程度と想定しているところもあり、投資家の間では、これ以上の円高ドル安は輸出企業の業績にマイナスになるのではないかといった警戒感が強まっています。

株価 終値2200円以上値下がり 終値では過去2番目の下落幅
2024年8月2日 18時43分 NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240802/k10014533731000.html

この中で注目すべきは、アメリカの利下げが間もなく始まるという憶測。アメリカの利下げと共に大暴落が始まるのではという考えが根強くあり、負の連鎖が始まったと考えてもおかしくはない。

一方で暴落はバブル崩壊の規模まではいかないのでは?という記事もあった。以下に紹介する。

【考察】日経平均株価が最高値を更新…1990年代「バブル崩壊」のように暴落してしまうのか

3/14(木) 14:02配信33

バブル期と現在の「日経平均株価」の違いは?

現在の日経平均株価のPERとEPSをバブル期のものと比較していきましょう。

●2024年現在の日経平均株価のPERとEPS 2024年3月時点における日経平均株価のPERとEPSは、一体どれくらいなのでしょうか。 3月1日時点のデータを確認すると、PERは16.8、EPSは2375.64です。

●バブル期の日経平均株価のPER 次に、バブル期の日経平均の株価のPERとEPSを見ていきます。 みずほリサーチ&テクノロジーズのレポートによると「1989年は、PER理論値が22.3倍であるのに対し、実績値は63.3倍と過度に割高」であったと記されています。 その他資料をながめても、PERは平均で50~70倍を推移していたと記録されていました。

現在の株価と比較するとかなり高い数値であり、単純な数値比較だけで「同義」とは言えないことがわかります。

【考察】日経平均株価が最高値を更新…1990年代「バブル崩壊」のように暴落してしまうのか
3/14(木) 14:02 Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/a65a7c1c19430668fe851c65b74fae19af0cd887

1989年バブル期のPERは過度に割高の63.3倍でありましたが、2024年現在のPERは16.8倍とそれほど割高でなく、大暴落まではいかないという分析である。

ただし、この分析は3月14日時点でのものであり、現在のアメリカの景気減退・利下げ憶測など背景が変わってきており、単純に鵜呑みすることはできない。

まとめ:暴落中の株価反発時はベア・ダブルインバース仕込みのチャンス

今回の暴落。最低でも1か月は下落傾向が続くものとして対応が必要そう。

ただし1か月以内に何度か株価が反発するので、ベア・ダブルインバース株を買い増しするチャンスと思われます。みんなでピンチをチャンスに変えて乗り切りましょう!

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